酪農家の仕事
酪農家の一日
牛たちはどんな場所で暮らしているんだろう?牛乳はどうやってできるんだろう?
さあ、牧場の一日を体験してみよう!
わたしたちが毎日飲んでいる牛乳は、こんなふうにして生まれているんですよ。
毎日、牛と向き合い、牛にとって
良い環境を整えることで、
安心・安全でおいしい牛乳を
みんなに届けることができるんだよ
いつも家族といっしょに
仕事ができてうれしいわ
牛舎 のそうじ
酪農家 の1日の最初の仕事は、 牛舎 のそうじです。 牛舎 を 清潔 にしておくことは、牛たちのためにも、しぼる 生乳 のためにも、とても大切なこと。手際よくきれいにしていきます。
牛たちが
清潔
な
牛舎
で気持ちよく
すごせるから、良い
生乳
がしぼれるんだよ。
【生乳】
乳牛からしぼったまま、
何も手を加えていない乳
エサやり
牛のごはんは、牧草類と、穀物や配合飼料など。エサによって、牛乳の量や栄養や味がかわるので、 酪農家 は毎日、牛がエサをどれだけ食べたかしっかり見ています。
食欲が落ちる夏は、夏バテしないように栄養たっぷりのご飯にしたり、季節や体調に合わせて工夫しているのよ。
搾乳
搾乳は1日2回、お乳をきれいにした後、“ミルカ―”という機械を付け、1頭ずつ順番にしぼります。1頭から1日当たり約30ℓの 生乳がしぼられます。給食で飲む200mℓのパックで、約150人分の乳量です。しぼった生乳は品質を守るために“バルククーラー”という機械ですぐに冷やされます。
1日2回搾乳している酪農家がほとんどだけど、
2回以上搾乳している酪農家もいるよ
生乳の出荷
酪農家がしぼった 生乳は、タンクローリー車と呼ばれる生乳を運ぶトラックで酪農家より集められ、10℃以下に冷やされたまま乳業工場へ運ばれます。
酪農家は品質管理がとても大切!
だから酪農家の温度や取りあつかいに気をつかうんだね。
仔牛の哺乳
仔牛を出産したばかりの母牛からはじめて出る乳「初乳」には、細菌やウィルスから体を守る物質が多くふくまれているため、しっかり飲ませます。 1週間くらいたつと仔牛の成長をうながすために、栄養価の高い粉ミルクをあげます。
仔牛の生まれた時の体重は40kg
1日4ℓもミルクを飲むんだよ。
飼料づくり
乳牛の主食は牧草です。酪農家が自分の畑でつくった飼料を、自給飼料といいます。 牛が好む草を季節に合わせて作付けをします。牛の糞尿は微生物の力で分解されて、数カ月後には「堆肥」と呼ばれる肥料になります。 牛の肥料が牧草を育て、その牧草が牛を育てます。そんな自然の循環から生乳は生まれます。
牧草に乳酸菌をかけてラップに包んで発酵させると
美味しいエサの出来上がり!
【作付け】
田畑に作物を
植えつけること。